2011年 10月 17日
PHOTO REPORT ~ 笑顔のために ~ 七ヶ浜町・宮城県 |
2011_10_16_17:06
宮城県七ヶ浜町の仮設住宅脇に作られたスロープに椅子を並べて世間話中。
砕いたピーナツ入りの飴ちゃんを2つもらった。
「津波の時は着の身着のまま逃げて、今着てるのがそれで、これしか服を持ってない」
わはは。
「このおばあさんは逃げてる時・・・・・・(少し下ネタなので内緒です)」
がはははは。
「椅子もっとちょうだいよ!(先日僕らの仲間が作った椅子を早速使っていただいていた)」
あははは~。
笑顔が絶えない。
僕らもつられて一緒に笑った。
太陽は向こうの林に沈む前に雲に隠れてしまい、赤みを帯びた夕闇が昨日より少しだけ早く仮設住宅の周りに訪れ始めていた。
「やっと、こんな風に笑えるようになったのよ」
と女性の1人が言った。
「そうだ、6か月たってやっとこんな話が出来るようになった」
とさっきまで一番よく笑っていたおじいさんが言った。
別れ際に、写真を撮らせてもらっていいですかと聞いた。
「おお、いいぞ、このばあさんをきれいに撮ってやってくれ」
また笑顔になった。
「写真はみんな流されて手元に何もないから、その写真送ってよ」
と言われたので、僕は「もちろんですよ」と答えた。
この写真でまた笑顔になってもらえたら、僕は何枚でも撮りますよ。
七里ガ浜発 復興支援隊の第5回目活動が、2011年10月15日に宮城県七ヶ浜町の各地で行われた。
今回は浜辺のお宅の瓦礫除去、松林の枯れた松の伐採、仮設住宅での木製テーブルと椅子を制作するワークショップに分かれ、限られた時間の中で支援活動に精を出した。
神奈川県の鎌倉から宮城県まで夜行バスを利用し、支援活動を行い、また夜行バスで帰る。
七ヶ浜の方に笑顔になって欲しいから、続けていくんだと思う。
2011_10_15_12:39
地元の子供とテーブルと椅子作り。一番笑っているのは支援隊のメンバー。この笑顔が周りを笑顔にさせるのですね。
2011_10_15_12:28
2011_10_15_12:37
2011_10_15_10:27
港の目の前にあるお宅の清掃。カルビーさんとの合同作業なので大人数でした。2011_10_15_13:55
松林の枯れた松の伐採。------------------------------------------------------------------------------------------
七里ガ浜発 七ヶ浜復興支援隊の活動の様子は →こちら
七里ガ浜発 七ヶ浜復興支援隊の公式ブログサイトは →こちら
/* ----- 七ヶ浜町 - 宮城 - 2011 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2011-10-17 22:16
| 写真・東日本大震災