2013年 01月 25日
PHOTO REPORT ~ 巳年の神社 ~ 岩沼・宮城 |
2013-1-20_15:02
蛇の抜け殻を財布に入れておくとお金が増える(金運が上がる)
という言葉を小さい頃に聞いて、学校の帰り道に見つけた抜け殻を財布に入れていおたことがあります。
さすがにそのままでは大き過ぎるので5センチくらいに切って入れていたのですが、ちっとも金運が上がらなかったのは小さくしてしまったせいなのでしょうか。
十二支は、子や丑などの本来の漢字の意味には関係がない、ネズミやウシなどの動物で表現されます。
今年の干支である「巳」のシンボルは「ヘビ」。
「巳」は「み」と読みます。
・・・お気付きになりましたか?
◯財布に「ヘビ(の抜け殻)」を入れる。
↓
◯財布に「巳」(み)を入れる。
↓
◯財布に「実」(み)が入る。
このような段階を経て、財布に蛇の抜け殻を入れると金運が上がるということになるわけです。
この他にも、蛇の生命力の強さや、抜け殻を残して同じ形のままどんどん大きく成長していく生態から、「終わりがない」→「尽きることがない」→「お金がなくならない」というイメージを作り出したのではないかと思われます。
蛇は龍とともに水の神様とされることが多いです。
ヒンドゥー教の女神である「サラスバティー」は、古くは聖なる川の化身とされていました。やがて「流れるもの」がこの女神の象徴となり、「川」や「流れるもの」から「水」が欠かせない要素となりました。
サラスバティーは仏教に取り入れられて「弁財天」になります。
弁財天の化身は「蛇」であり、それは「蛇行する川」が蛇を連想させることから生じたものです。
こうして「蛇」と「水」が繋がりました。
宮城県岩沼市に、「金」と「蛇」と「水」が全て揃った神社があります。 「金蛇水(かなへびすい)神社」といいます。
ご祭神は古くから神社のある土地にいる水の神様で、蛇の形で表されています。境内には、財布をこすりつけると金運が上がるという蛇のレリーフが彫られた石がいくつも置いてあります。
巳年にぴったりの神社ですね。
ちなみに金蛇水神社の由来は・・・
「創始年代不詳。人々がこの地に住み農耕をはじめた時に、山より平野へ水の流れ出るこの場所に水神をおまつりしたものと思われる。
社名については、次のようにつたえられている。平安時代中頃一条天皇の御代、京都三条の小鍛冶宗近は、天皇の御佩刀を鍛えよとの勅命を受け名水を求めて諸国を遍歴してこの地に至り、水神宮のほとりを流れる水の清らかさに心をうたれた。
早速、水神宮に祈願をし、炉を構えて刀を鍛え始めたが、カエルの鳴き声で精神統一ができず、よい刀が打てずにいた。そこで宗近は巳のお姿をつくり、田に放ったところカエルはピタリと鳴き止んだ。無事素晴らしい刀を鍛え上げることができた宗近は神への感謝のために巳のお姿を献納し都に帰った。
以来、水神宮ではこれを御神体と崇め、社名も金蛇水神社と称するようになったと言う」(金蛇水神社 沿革 ~金蛇水神社ホームページより)
/* ----- 岩沼市 - 宮城 - 2013 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2013-01-25 22:46
| 写真:日本