2011年 05月 01日
PHOTO REPORT ~ 行くべき方へ 陸前富山・宮城 ~ |

2011_04_07_12:24
この場所を歩いた時は吹く風もまだまだ冷たくて、桜の枝に並ぶ蕾は固く閉じてなかなかやって来ない春を静かに、その時のための力を蓄えながらじっと待っているように見えた。
足元はうっすらと灰色の塩が吹き出た泥の層に覆われていた。
海と陸を隔てる小さな丘と線路の間にある細い道である。
湿った濃褐色の斜面に遠慮がちに黄緑色の雑草が生え、冬を耐えた枯れ枝のような木々が細々と枝を広げている。
その中に伸びる灰色の道は異様な色の組み合わせに思えた。
ところどころに萌黄色の小さな塊が見えた。
ふきのとうが塩に覆われた地面から顔を出していた。
どこを目指して良いのか、ここで何を見たらいいのか分からなくなりそうだった僕を導く誘導灯のように、沈んだ灰色の道の中で明るく咲いていた。
今では桜も散り、山の木々もゆっくりとゆっくりと茶色から若葉色に着替え始めている。
どうすれば良いのか、何が正解なのか分からないかもしれないけれど、とにかく前へ進んでいくことが大切だと思う。
たぶん行くべき方向は分かっているのだ。
そして進んでみなければ次は見えてはこないのだ。
しっかり自分の目で見て考えて進んでいけば、たとえ方向が分からなくなってしまったとしても次の場所への灯りは自然と見えてくると思う。
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宮城県松島町 仙石線陸前富山駅付近 2011年4月7日
(つらい写真もありますが、少しでも何かを感じて頂きたいので敢えて本記事に載せました)

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/* ----- 松島町 - 宮城 - 2011 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2011-05-01 23:50
| 写真・東日本大震災


