2011年 05月 03日
PHOTO REPORT ~ 乗り越えて行くこと 野蒜・東松島市 ~ |
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幸か不幸か、経験した人にしか絶対に分からないことがある。
本物を見た人にしか語れないことがある。
いくら共感したり思いやったり手を差し伸べたところで、その人たちと一緒にはなれないのだ。
しかし無理に一緒の気持ちになる必要はないと思う。
それぞれのやり方で行動すればよいのだ。
みんなが大変なときにその場にいなかったことを申し訳なく思ったり、共通体験がないためになんとなく周りとの温度差を感じたり、今もライフラインが復旧せず避難所で暮らしている人たちがいる横でいつもと同じ日常生活を送っていることに罪悪感を感じたりする。
そういう話をたまに聞いたり、文章を読んだりすることがある。
そういう気持ちを持つことは大切だと思う。
でも何が大切かをよく考えてみてほしい。
自分がつらい経験をせずに済んだことで心に余裕があるのなら、その人たちの話を聞いてあげればいい。話をちゃんと聞いて、相槌を打ってあげるだけで話をする方はとても安心するからだ。誰かに話をすることで自分の中の不安でもやもやして今でも続いている出来事を「過去の経験」にできるからだ。
共通経験がないのであれば、いろいろな人の生の話を聞いたり、現場に足を運んで自分の目で見てみればよいのだ。そこから自分が何を感じて何を考えるかが重要なのであって、同じ経験をすることが重要なのではないのだ。
自分の生活が元に戻ったのなら、楽になった時間を利用して未だに不便を強いられたり、人手を必要としている所へ行って、身体を動かせばいいのだ。
つまり、「関心を持ち、これからに向かって行動すること」が大切なのだと思う。
現場にいてもいなくても、経験していてもしていなくても、今どこに居ようとも、関心を持って行動することはできるはずだ。
できることなら、一度は現場に足を運んで自分の目で見て欲しいと思う。
そうすれば自分のこれからが変わってくるはず。
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宮城県東松島市 仙石線野蒜駅付近 2011年4月7日
(つらい写真もありますが、少しでも何かを感じて頂きたいので敢えて本記事に載せました)
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/* ----- 東松島市 - 宮城 - 2011 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2011-05-03 23:28
| 写真・東日本大震災