2011年 06月 30日
アジアのかけら~私たちにいまできること~ 災害派遣等従事車両証明について |
2011_05_18_12:34
高速道路のETC休日特別割引が2011年6月19日で終了しました。
変わって東北地方を中心とした高速道路などが無料化になっています。(詳しくはここを参照)
無料の対象になるのは「自治体発行の被災証明書や運転免許証などを提示した被災者や原発事故の避難者」に限られています。
震災復興への財源確保のためですが、東北以外の地域から東北へ行こうと思っている方にとってはなんとも残念なことです。
東北を観光してお金を落とすというのも立派な復興支援の1つですから。
しかし被災地以外に住む人も高速道路を無料で使用する方法があります。
今回は「災害派遣等従事車両証明」を取得する方法を紹介します。
「災害ボランティア活動に参加する」ことが条件になりますが、個人でも取得可能です。
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災害派遣等従事車両証明について
<概要>
支援者が被災地を行き来する際の高速料金が無料となる証明書
<申請可能な人>
被災地からの「派遣要請」を受けた者(事前の連絡が必要)
個人でも手続きを踏めば取得可能。
<種類>
1、単発型:現地入りする際の片道または往復高速料金が無料になる。1回使い切りタイプ。
2、反復型:申請地域間が高速料金無料になる。また、期間内であれば無制限に利用可能。
※有効期間は、岩手県=最長1か月、宮城県=原則2週間、福島県=最長1か月
<注意点>
高速道路利用のときは有人レーンを通る必要がある。ETCレーンは使用できない。
高速道路を降りる時に係員に書類を提出するので、必要な書類は事前に全て揃えておく必要がある。
宮城県が発行する「災害派遣等従事者車両証明書」(往復:有効期限最大2週間)を取得する場合
1、七ヶ浜町(他のVCでも申請可能だが確認が必要です)の災害VC(080-5949-8452)に活動を申込む。災害VCの担当者名、所属先、電話番号などのメモが必要になる。
2、宮城県のホームページ(http://www.pref.miyagi.jp/kikitaisaku/higasinihondaisinsai/saigaihakensyaryou.html)から「災害派遣等従事車両証明書様式」をダウンロードし必要事項を記入する。
3、宮城県庁の災害対策本部(022-211-3860)に必要事項(使用予定年月日、通行予定の自動車道の名称、予定区間、車両登録番号(レンタカーなど事前に車両番号が分からない場合は申請できない)、乗車責任者および同乗者の職名と名前、活動内容など)、応募した災害VCの担当者名、電話番号などのメモ等を記入・添付した「災害派遣等従事車両証明書様式」と切手を貼付した返信用封筒を送付する。
〒980-8570 宮城県仙台市青葉区本町三丁目8-1 宮城県災害対策本部
4、宮城県がボランティア要請の確認後、書類を審査して申請者に災害派遣等従事者車両証明書が郵送される。
(申請から証明書到着まで最低1週間)
宮城県が発行する「災害派遣等従事者車両証明書」(復路のみ)を現地で取得する場合
1、活動したVCで活動証明書を発行してもらう。
2、センターにある申請書に必要事項を記入して、県庁または最寄の役所に持参・提出する。
3、申請書類を審査して、現地で証明書が発行される。
「反復型」を申請すれば、最大2週間有効の往復証明書が取得できる場合がある
岩手県が発行する「災害派遣等従事者車両証明書」(往復:有効期限最大1ヶ月)を取得する場合
(例として陸前高田市で活動する場合で説明します)
1、陸前高田市の災害ボランティアセンター(090-1344-5763)に活動を申込む。
2、岩手県社会福祉協議会(019-637-9711)に、往復分の証明書発行を依頼(電話)する。
3、岩手県社会福祉協議会が、陸前高田市災害VCに活動申込みの実態を確認。
4、確認後、申請者に申請書類が郵送される。
5、郵送された申請書に必要事項(使用予定年月日、通行予定の自動車道の名称、予定区間、車両登録番号(レンタカーなど事前に車両番号が分からない場合は申請できない)、乗車責任者および同乗者の職名と名前、活動内容など)を記入し、岩手県社会福祉協議会に郵送(提出)する。
〒020-0831 岩手県盛岡市三本柳8地割1番3(ふれあいランド岩手内)
6、岩手県社会福祉協議会が、岩手県に申請書を転送。
7、岩手県が書類を審査して、申請者に災害派遣等従事者車両証明書が郵送される。
(申請から証明書到着まで最低1週間)
岩手県が発行する「災害派遣等従事者車両証明書」(復路のみ)を現地で取得する場合
1、陸前高田市災害ボランティアセンターで活動証明書を発行してもらう。
2、センターにある申請書に必要事項を記入して、岩手県(出先機関:大船渡の振興局)に持参・提出する。
3、岩手県が申請書類を審査して、現地で証明書が発行される。
「反復型」を申請すれば、最大1ヵ月有効の往復証明書を取得可能
取得に関しては東日本大震災支援全国ネットワークのサイトに概要が紹介されています。
宮城県はこちらのページを参考にしてください。
また状況が変わる場合がありますので、取得の際は各自治体に必ず問い合わせしてください。
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岩手県での取得については、TANAのフォトギャラリーさんでも詳しく紹介されています。
結構手続きが大変ですが高速料金が無料になるというのはとても助かりますね。
みなさんも災害派遣等従事車両証明を申請して東北へ観光に!ではなく、支援に行ってみてください。
その際は向こうで美味しいものを食べて、帰りにちょっと温泉でも入って、東北を楽しんでください。
(東北地方の無料化で高速道路の料金所を中心にかなり混んでいて渋滞も発生しているようなので、所要時間に注意して安全運転で走ってくださいね)
/* ----- 陸前高田 - 岩手 - 2011 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2011-06-30 23:17
| 写真・東日本大震災