アジアのカケラ

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PHOTO REPORT ~ 海は怖くない ~ 女川町・宮城県

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2011_07_29_10:54



宮城県女川町の沿岸にある指ヶ浜集落。

この辺りには小さな湾と山に挟まれた狭い土地に家が並んでいた。
並んでいた、というのは津波によりどの集落も尽く家や建物がなくなっているからだ。

海から緩やかな斜面が続き、その先の山の麓に空き家がある。
皆そこに避難したのだそうだ。

その少し下には小さな川にかかる橋がある。
散歩をしていたおばあさんが、津波の時はその橋が水没してしまったのだと教えてくれた。

その橋の隣の空き地に、この集落の仮設住宅が建っていた。
同じような津波が起きたらこの仮設住宅も水没してしまうのではないかと思った。

僕は「海は怖くないの?」と尋ねてみた。
おばあさんは何を馬鹿なことを聞くんだといった様子で、「怖くなんかないよ」と言った。

「生まれてからずっとこの集落で海と一緒に生きてきた。だから海は怖くない。
 また建てられるならもっと海の近くに家を建てて、海を眺めながら暮らしたい」

とおばあさんは言った。




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2011_07_29_13:14

桐ヶ崎の集落にあった昭和8年の津波のときの記念碑
「大地震の後には津波がくる。地震があったら津波の用心」


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2011_07_29_13:59

同じく桐ヶ崎の漁港。大潮の時はこの車がある場所は完全に冠水するそうだ。



/* ----- 女川町指ヶ浜 - 宮城 - 2011 - Nikon D700 ----- */


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by kidai_y | 2011-08-02 21:57 | 写真・東日本大震災