2011年 08月 16日
PHOTO REPORT ~ 変わってしまった風景と続いていく暮らし ~ 網地島・宮城県石巻市 |

2011_08_12_14:19
網地島も当然ながら津波の被害を受けている。
石巻市街地や対岸の男鹿半島などに比べると一見被害は少ないように見えるが、網地浜港に面した家屋は倒壊し、港自体も地盤沈下でかさ上げしないと船が着けられない状況だ。
なにはともあれ、津波による直接の犠牲者がいないのが不幸中の幸いだ。(停電による在宅酸素設備停止が原因で亡くなられた方が1人いる)
大潮で冠水した港に今も放置されたままの車の上でカモメが羽を休めていた。
島の様子は変わってしまったが、カモメも、島で暮らす人にとっても、これからも生活が続いていくのだ。
長渡浜の港に近い場所にある小さな商店のおばあさんが、「観光客がだんだん減ってきているのに、地震のせいで今年はさっぱり人がこなくなってしまった」と言っていた。
40年住んでいるがあんな津波は初めてだとも言った。
店内の木棚に、30センチくらいの高さの水跡が残っていた。
町のスーパーに比べたらほとんど何もないような雑貨店だが、保冷ケースの中のサイダーはとても良く冷えていた。
時折生ぬるい風が吹き込む店先の網戸の前でゆっくりと冷たいサイダーを飲み干し、僕はその店をあとにした。

2011_08_12_11:37

2011_08_12_14:40
白浜海水浴場。東北一の透明度らしく毎年この時期は多くの海水浴客で賑わうようだが、今年はほとんどいない。以前ここに来たことがある人に写真を見せたら、砂浜がだいぶん少なくなってしまったらしい。
鮎川から来ているという草刈りをしていたおじいさんも、津波で砂が持っていかれたから大分砂浜が減ったと言っていた。
きれいな海岸なのになあと。
もちろん今でも十分きれいな水だ。

2011_08_12_15:26
網地港のフェリー乗り場へ続く道路。元の岸壁は完全に水没し、土嚢を並べかさ上げした道が応急措置的に作られていた。
2011_08_12_14:18
/* ----- 網地島 - 宮城 - 2011 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2011-08-16 23:32
| 写真・東日本大震災


