アジアのカケラ

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PHOTO REPORT ~ また同じ場所から ~ 大島・宮城県気仙沼市

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2011_08_27_18:34



宮城県気仙沼市の港からフェリーで25分ほどで気仙沼大島に着く。
唐桑半島と繋がっているのかと錯覚するくらい近い距離にある、東北地方最大の有人島だ。

この島は十八鳴浜(くぐなりはま)という鳴き砂の浜が有名で、津波の被害を受けたものの砂は今でも鳴くそうだ。
しかし砂地は削られ地盤沈下のため大潮の際の潮位が上がったせいで砂浜が湿りやすく、砂が鳴く時間が少なくなってしまった。
また砂浜へ下りる林道には街灯がなく坂道も急なので、17時半頃に十八鳴浜へ行こうとしたところ宿の人たちに強く反対されてしまった。多分懐中電灯を持って行ったとしても、大潮で砂浜が湿り鳴いてくれなかっただろうけど。

代わりに宿の人が亀山に連れて行ってくれた。
「十八鳴浜もいいですが、大島に来たなら亀山からの眺めを見るのが一番です!」という言葉は別に十八鳴浜を諦めきれない僕を説得するためではなく、ほんとうに自信を持って勧めてくれたのだというのが、実際に亀山の上にある展望台に登ってみて分かった。

標高は235メートルと大して高い山ではない。
しかしすぐ目の前には大島瀬戸(気仙沼湾が)があり、そのすぐ向こうには気仙沼の市街地が一望できるのだ。
ちょうどこの日(2011年8月27日)は久しぶりに夕焼けがきれいに見えて、山の向こうに夕日が沈んだ後から徐々に青空が緑色を含んだ黄色、オレンジ、朱色、そして赤紫から紺色に変化していくのを眺めることができた。

気仙沼の町に少しずつ明かりが灯っていく。
ちょうど気仙沼からの最終フェリーが浦の浜港に着いたところだった。フェリーから出てきた車や、出迎えの車がライトを付けて島の中へ消えていった。
気仙沼の町から陸地に沿って南の方へ眼をやると、リアス式の三陸海岸が幾重にも連なっている。
南三陸町の歌津、石巻市の雄勝、その先には牡鹿半島、金華山が見えた。
それぞれの岬の先端に立つ灯台の明かりが息をするように明滅していた。

気仙沼の町の明かりは随分と減ってしまっている。
港や水産加工場があった一帯は暗いままだ。ゆっくり移動するパトカーの赤色灯がやけに目立った。
出港準備をする漁船の明かりもほとんど見えない。

気仙沼の町に明かりが戻ったら、またこの場所に戻ってきたいと思った。


気仙沼大島への行き方・・・
気仙沼エースポートから大島浦の浜港へ定期フェリーが出ています。
料金は片道1人400円。
車を積む場合は別途料金と予約が必要です。
詳しくは「大島汽船株式会社」のブログで確認してください。


亀山へは・・・
歩くと大変なので車を持ち込むか、レンタルサイクルで行くと便利です。
浦の浜港ちかくからリフトがあったのですが、震災の影響で現在使用できません。
レンタルサイクルは「休暇村 気仙沼大島」で借りることができます。



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気仙沼大島の亀山から気仙沼市街。



/* ----- 気仙沼 - 宮城 - 2011 - Nikon D700 ----- */


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by kidai_y | 2011-09-02 23:28 | 写真・東日本大震災