2011年 10月 28日
Photo Stream ~ 二つの月 ~ 七ヶ宿町・宮城県 |

「月が綺麗ですね」

明治の頃。
ある英語教師が、テキスト内で女性が発した「I love you」という言葉を「我君を愛す」と訳した生徒にこう言った。
「西欧の女性じゃあるまいし、日本人がそんなにはっきり『愛す』なんていうもんか。たとえば『月が綺麗ですね』と言ってもまともな男なら十分伝わるんじゃないか」
その当時「love」や「amour」など外国語が日本に入ってきて徐々に「愛する」という言葉の意味が変化しつつあった。精神的な愛情に重きが置かれるようになったのだが、それまでの日本において「愛する」という言葉には性愛という意味合いも多く含まれていた。だから日本人女性の奥ゆかしさを信じたい先生は「月が綺麗ですね」という少々まどろっこしいがとても文学的で美しい表現をしたのだろう。
また先生は江戸っ子なので直接的な表現が粋じゃないと思ったのかもしれない。英語の教師としては問題がありそうだが・・・。
先生の名前は夏目金之助。ペンネームは夏目漱石。
このエピソードは裏付けがなく後世の作り話という可能性も否定できません。
それでも素敵な表現だと思います。
どちらの月が綺麗ですか?
/* ----- 七ヶ宿町 - 宮城県 - 2011 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2011-10-28 23:27
| 写真:日本

