2011年 12月 21日
PHOTO REPORT ~ 未来のためのこども ~ 石巻市・宮城県 |

2011_12_13_15:02
東の空、冬枯れした桜の木の奥。
赤い光は今にも家並みや工場のシルエットの向こうに隠れようとしていた。
空は急速に青みを増していき暗くなるにつれて気温がどんどん下がっていく。
石巻の日和山公園から見える町は街灯も家の灯りもないので暗いままだ。
大学生の男の子と話をした。
卒業論文の調査のため2日前に仙台に来た。
石巻の雄勝中学校(宮城県石巻北高校飯野川校に仮移転中(2011年12月21日現在))での調査の帰りに日和山公園に立ち寄ったのだそうだ。
研究のテーマは被災地域の復興における学校の役割といったもの。
災害の時、そして災害後の町づくり、地域づくりをしていくうえで学校がどう機能していくのかということらしい。


つまりは、町や地域が未来へ続いていくためには子供がいなくてはならないということ。
子供がいない町はいずれは誰もいなくなってしまう。
その町を担っていく子供がいてこその町づくりであり復興であるので、学校の存在というのはとても大きなものなのだそうだ。
雄勝中学のように元の校舎が使えなくなったり、周辺地域に居住できなくなってしまうと、学校移転を余儀なくされる。
本来いるべき場所に子供がいなくなってしまうのだ。
そうなるとその場所はそこで途切れてしまうことになりかねない。


聞き取り調査で訪れた学校の子供たちの元気に圧倒されたそうだ。
「ここから遠く離れた地元で教師を目指しますが、今回の出会いを生かして地元との学校とこちらの学校との交流ができればいいと思っています」
急激に冷え始めた石巻の空気に少し震えながら、今回お世話になった先生方や生徒たち、その他の場所で出会った人たちとの出会いを大切にしたいと彼は言った。
僕も上着のポケットに手を入れたまま「先生になって実現させてよ」と言った。

2010_10_甥っ子です
/* ----- 石巻 - 宮城 - 2011 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2011-12-21 21:02
| 写真・東日本大震災

