2012年 02月 02日
PHOTO REPORT ~ なまはげの誕生秘話 ~ 男鹿半島・秋田 |

2012_1_18
「なまはげ」は、秋田県男鹿半島に伝わる大晦日(または小正月)の伝統的な民間行事です。
鬼のようななまはげの仮面にを付け、藁製のケラミノ(蓑笠)、ハバキ(脛に巻くもの)、ワラグツ(素足に履きます)を身にまとい、出刃包丁を持ったなまはげが山から下りてきて、村の家々にやって来ます。
「ウォーウォー」
「なぐご(泣く子)はいねが~」
「怠け者はいねが~」
「親の言うこど聞がねガキはいなが~」
「こごの初嫁(初婿)朝起ぎするが~」
「ウォーウォー」
そう言いながら座敷に上がり込み、畳を踏み鳴らし、ケラミノをガサガサと震わせ、出刃包丁を振り回して暴れます。これは子供も泣いてしまうというものです。
家の主人はなまはげの言うことを1つずつ否定しながらなまはげをなだめ、厚くもてなします。
またこの時、親は子供の隠れている場所をこっそりなまはげに教え、なまはげに脅かされて泣き出す子供の前でなまはげから子供を守る(ふり)をするのだそうです。自作自演ですがはまはげを利用して子供の前で親の威厳を示すのですね(笑)
なまはげは満足すると、怠けているとまた来るぞ、来年も来るぞと言いながら去っていきます。
そもそも「なまはげ」とは何なのでしょうか。
囲炉裏にあたってばかりいると足の裏や手にできてしまう低温火傷のことを「アマ」とか「ナモミ」と言います。
いうなればそれは怠け者の証拠で不名誉なことなのですね。
そういう怠け者を脅して懲らしめ、もう怠けません、泣きませんと約束した人の「アマ」や「ナモミ」を剥いで災いを取り除く妖怪。
その「アマハギ」「ナモミハギ」が「なまはげ」に訛った、というのが通説のようです。
同様の風習は北部日本海側の地域に存在し、石川能登地方には「あまめはぎ」という行事があります。福井にも「あっぽっしゃ」という同様の行事があるようです。

なまはげ絵馬
それではなぜ「なまはげ」は鬼のような姿をしてるのか。
これについては秋田男鹿地方に伝わる次のような伝説があります。
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昔、漢の武帝が白い鹿の引く飛車に乗り、五匹のこうもりを従えて男鹿にやってきた。
こうもりは五匹の鬼に変わりよく働いたので、武帝は正月15日の1日だけ休みを与えた。鬼たちは初めて村里へ出られるうれしさのあまり、畑を荒らし、家畜や娘たちをさらっていった。
これに怒った村人は、武器を手に手に鬼退治にでかけたが、力の強い鬼たちに散々な目にあわされた。
ますます乱暴になった鬼たちに困った村人は、鬼たちと”かけ”をすることにした。
「毎年ひとりずつ娘をさし出すかわりに、五社堂まで一夜のうちに千段の石段を造ること。これができなければ二度と村へは来るな」と。
鬼たちは日暮れを待って、石段を積み始めた、大きな石をかかえ、あれよあれよという間に石段を積み上げていく。
あわてた村人は、ものまね上手を使って鬼たちが999段まで積み上げたところで
「コケコッコー」
と一番鶏の鳴きまねをさせた。
鬼たちは飛び上がって驚き、怒り、そばにあった千年杉を引き抜き、まっさかさまに大地に突き刺し山へ帰っていった。
それからというもの、鬼たちが再び村へ下りてくることはなかった。
五社堂はこの鬼たちをまつったものといわれ、これが「なまはげ」の起こりともいわれている。
~男鹿市教育委員会
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卑怯な騙し打ちによって鬼を追い払ってしまった村人は鬼の祟りを畏れたので、村の若者が鬼に扮して山から村の家を訪れ、もてなし満足して山に帰ってもらうことで祟りを払う風習が生まれたとも言われています。

赤神神社五社堂・5体の鬼を祭っている
なまはげがいつ頃から始まったのか、また風習の意味や根拠などは今となってははっきりしないようです。
でもこれら2つの、「怠け者への戒め」と「鬼の伝説」が組み合わさって「なまはげ」が生まれたのでしょうね。
当たり前のように行われている行事や風習も、調べてみると意外な事実が分かって面白いですね

戸賀加茂青砂漁港
<参考>
・・・男鹿のなまはげ
・・・美の国あきたネット
/* ----- 男鹿半島 - 秋田 - 2012 - Nikon D700 ----- */
◎秋田冬の祭り◎
平成24(2012)年横手かまくらまつり・・・
「かまくらの声」
「かまくらまつり 2012」
「かまくらっこ」
平成24(2012)年なまはげ柴灯まつり・・他の記事は、
「なまはげ問答」
「なまコレ2012 1」
「なまコレ2012 2」
「なまはげ柴灯まつり2012」
「なまはげ誕生秘話(参考)」
by kidai_y
| 2012-02-02 21:21
| 写真・東日本大震災

