2012年 02月 03日
PHOTO REPORT ~ きりたんぽとは? ~ 秋田市・秋田 |

2012-1-17_20:18
きりたんぽ。
杉の棒にちくわ状に巻きつけた半分つぶしたご飯を焼き、串から外し食べやすい大きさに切ったもの米料理のことです。
秋田県の郷土料理で冬になると学校給食でも出てくるそうです。
周りに味噌を塗って焼いたみそたんぽの他、鶏ガラだしと醤油をベースに、鶏肉やセリ、ネギ、ゴボウ、マイタケなどと一緒に鍋にするきりたんぽ鍋などがあります。
おにぎりとお餅の中間のような柔らかくも歯ごたえのある食感。そして炭火で焼かれたことによりお米の甘さが引き立ち、それに香ばしさも加わって、お米の良さを上手く引き出した食べ物だと思います。特に鍋に入れると程よくスープを吸ってくれるのでさらに美味しくなります。
「きりたんぽ(切蒲英)」とは「たんぽ」を「切った」もののことだと先ほど言いました。2枚目の写真のような状態ですね。
それでは「たんぽ」とは一体何なのでしょうか。
綿や布を槍棒の先に巻きつけ怪我をしないように作られた稽古用の槍を「たんぽ槍」と言います。
棒の先にお米を巻きつけて少し膨らんだ状態が「たんぽ槍」に似ているから、というのが秋田「たんぽ」の語源の通説とされています。
しかしこれではまだ「たんぽ」が何なのか分かりません。
さて、拓本はご存知ですか?
石碑や模様の付いた金属具など平面に文字や溝が彫られているものに墨を塗りつけ、和紙を当てて文字や模様を写し取った複製品のことです。
墨を塗る際に溝を墨で埋めてしまわないよう、布に綿を詰めて球状または棒状にしたものに墨を含ませ「ポンポン」と叩きながら墨を付けるのですが、その綿が詰まった道具のことを「たんぽ」と言います。
どうやらこれが「たんぽ」の正体のようです。
(先ほどの「たんぽ槍」は、たんぽ状のものを付けたからその名前が付いたのか、槍の状態がたんぽに似ているから付いたのか不明です)
それでは次に漢字を見てみます。
きりたんぽを漢字にすると「切蒲英」となるので、「たんぽ」は「蒲英」になります。
しかし拓本に使われる「たんぽ」は「短穂」「打包」と書きます。
どうして違うのでしょうか?
ここで思い出すのが「蒲公英」です。
花のタンポポですね。
「蒲公英」はもともと中国の漢方素材としての漢字で、それを日本人が生花のタンポポにも当てました。
タンポポはかつて日本では「鼓草(つづみぐさ)」と呼ばれていたのですが、花が咲いた後のフワフワの綿帽子状が、まるで先が柔らかい「たんぽ槍」に似ているから「たんぽぽ」になったと言われています。
または、時代劇で侍が抜き身の刀に綿毛付きの耳かきのようなものでポンポンと何かを付けているのを見たことがあるかもしれませんが、あの耳かきのようなものも「たんぽ」と言います。これは拓本に使われていたたんぽが刀身に砥石の粉を付けて手入れをするための道具に応用されたことからきています。こちらをタンポポと結びつける説もあるようです。
きりたんぽの「たんぽ」とは、
「見た目が「たんぽ槍」に似ていたから名付けられた、タンポポとは関係ない秋田の米を使った郷土料理である」
ということになりますね。
まあ、難しいことは考えずに、一度食べてみてください。
稲庭饂飩もコシがあって細くてのど越しの良い美味しいうどんですよ。


冬が旬のはたはたの飯寿し

稲庭うどん

/* ----- 秋田市 - 秋田 - 2012 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2012-02-03 22:11
| 写真・東日本大震災

