2012年 03月 16日
PHOTO REPORT ~ そこでしか感じられないもの ~ 陸前高田市・岩手 |
2012-03-8_11:32
中国浙江省杭州市で都市快報という新聞の記者をやっている林さん。
同社の記者は震災直後に日本へ取材に来ているそうですが、その時は原発状況が逼迫していたこともあり東北での取材をすることができませんでした。
一年が過ぎ、今回は同社で初めての東北取材でした。
僕は今回の取材計画を立てるのに少々関わらせてもらっていました。
計画を立てるに際して最も重要視したのは、「現場でしか分からないこと」を是非彼に感じてもらいたいということでした。
「ボランティアでも観光でも、とにかく機会があれば自分の目で見てみてください」
それはこのブログの中で何度も言ってきたことでもあります。
現場でしか分からないこと。
それは被災地域の広さであったり、臭いで会ったり、そこで暮らす人の声です。
新聞記者としての取材となれば、ただ見たり聞いたりしただけでは記事は書けません。
百聞は一見に如かず、やはり現場に立つことで感じられるものはとても大きいからです。
陸前高田市から国道45号線を南下し、気仙沼、南三陸、石巻。
これでもまだ半分にも満たないかもしれませんが、どこまでも続く津波の爪痕やあちこちに積み上げられた瓦礫の山。
気仙沼の港地区に未だに漂う生臭い臭い。
津波で家を失くし仮設住宅で暮らす人、計画的避難区域の飯舘村を離れざるをえず離れた仮設住宅で暮らす人、今まで続けてきた店を仮設店舗で再開した人、そして生の言葉。
今回の取材を通して最も印象に残っていることは何かと尋ねる友人に彼は、
「被災した地域はこんなに広いのだと改めて感じました」
と答えました。
車窓に流れる被災地の風景を見ながらの彼の言葉です。
「ここで感じたこと、聞いたことを中国の読者に伝えたい。日本の「今」から学ぶことはたくさんあると思う」
2012-03-8_11:39
都市快報の記事がホームページにアップされていました。
都市快報(2012年3月11日)
第18版:大地震一周年(宮城県気仙沼市での取材)
第19版:大地震一周年(宮城県七ヶ浜町での取材)
第20版:大地震一周年(福島県伊達市での取材)
/* ----- 陸前高田市 - 岩手 - 2012 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2012-03-16 23:05
| 写真・東日本大震災