2012年 03月 29日
PHOTO REPORT ~ 気になる・・・ ~ 永崎海岸・いわき |

2011-12-26_10:40
広い広い海岸。
とてもよく晴れた気持ちの良い空で海から吹いてくる風がとても冷たい。
流れ出している小川に沿って湿った砂浜が白く凍りついている。
遠浅の波打ち際は鏡のように、午前中の太陽や切れ切れになった雲や透き通った青い空を映し出していた。
海岸の駐車場から2人の人影が砂浜に降りてくるのが遠くに見えた。
まだ覚束ない足取りの小さな子供と、その子の手を引いてちょっと身を屈めながら隣を歩くお母さんだ。子供が時々手を放してトコトコと先に進んでいってしまうと何だがハラハラしてしまう。万が一転んだとしても砂浜なので怪我はしないのだろうけれど。
湿った砂の上に足跡が続いている。
たまに大きな波が来てその足跡を少しづつ消していく。
この日(2011年12月26日)のいわき市小名浜で計測された1時間当たりの放射線量は地上1mで0.12μSv(マイクロシーベルト)。一般に日常生活で自然に被ばくする放射線量は世界平均で年間約2.4mSv(ミリシーベルト)(2.4mSv=2400μSv)。胸のレントゲン撮影では1回約0.05mSvの放射線を浴びると言われています。
例えば1時間当たり0.12μSvの放射線量の場所で1日10時間屋外にいたと仮定すると1日で1.2μSvの被ばくということになります。
1年では438μSv。
年間平均量に足して2838μSv(2.838mSv)。
この数字をどう判断したら良いのでしょうか。ちなみに胃のX線撮影1回分は4000μSv(4mSv)、日本国原子力安全委員会指針で一般人の「屋内退避」レベルは”年間で”100000μSv(10mSv)です。
目に見えるものではないし、花粉症のように身体が反応するというものでもないので個人的には気になりません。先日飯舘村へ行った時もマスクをするのを忘れてまうほど無頓着なのです。
でも知っている人が普段いる場所よりも数値が高い所へ行くとなると、とても気になります。
心配ではなく、「気になる」のです。
そういう漠然とした気持ちほど周りに影響されやすいんですよね。
悪い方へ傾かないように気を付けたいものです。



2012年3月30日追記・・・・・
『「超広角コンプトンカメラ」による放射性物質の可視化に向けた実証試験について』
目に見えない放射線を可視化するカメラが開発されたというニュース。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した、ガンマ線を放出する放射性物質を可視化す装置です。今までにも放射線を可視化するカメラはあったそうですが、今回のものは視野角が180度と格段に広くなり、利便性が増しました。セシウム137やセシウム134も可視化できるそうです。
今後の調査研究や除染作業、そして我々の「気になる」不安をすっきりさせるために活用してほしいですね。
/* ----- いわき市 - 福島 - 2011 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2012-03-29 20:49
| 写真・東日本大震災

