2012年 04月 02日
PHOTO REPORT ~ 導く灯り ~ 塩屋崎灯台・いわき |
2011-12-26_11:15
福島県は北海道、岩手県に次ぐ日本で3番目に面積の大きな県です。
そのため同じ県内でも気象条件や県民性が場所によって異なり、西側の会津、中央の中通り、東側の浜通りの3地域に分けられます。
太平洋に面したいわき市は浜通り地域に属し、気温も会津地方などに比べれば高めで冬の積雪もそれほどありません。小名浜は「東北の湘南」とも言われているそうです(雰囲気ではなく気候のことですね)。
塩屋崎灯台はいわきの海に付き出した岬に建つ、真っ白な美しい灯台です。
2011年3月11日の震災で被災し灯台へ続く階段や岬の崖が崩れて、現在は立ち入り禁止となっています。灯台の明かりも暫く消灯されていましたが、2011年11月20日に再点灯しました。
付近の集落も津波の被害によりほぼ更地となっています。
そんな中で、県道沿いにオープンしたばかりのコンビニの花輪が青空の下で鮮やかに輝いていたのが印象的でした(訪れたのは2011年12月26日)
日が暮れて、燃え尽きようとしている夕焼けが広がる四ッ倉海岸。
広い砂浜のその向こうに小さく、定期的に光る灯りがありました。
13キロほど離れた場所では、大きな灯台の光でも、遠くに小さく、小さく見えるだけです。
でも、どんな小さな光であっても、それはなくてはならない、行き先を知らせてくれる導きの光りなのです。
塩屋崎の灯台の明かりは、今も、これからも静かに光り続けます。
/* ----- いわき市 - 福島 - 2011 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2012-04-02 20:39
| 写真・東日本大震災