2012年 04月 26日
PHOTO REPORT ~ 営業中です! ~ 気仙沼・宮城 |

2012-4-1_12:17
もうすぐゴールデンウィーク。
昨年は震災直後ということでイベントが自粛されたり東北方面への旅行者数が減少したりしましたが、今年は回復傾向にあります。
楽天トラベルの発表では、東北6県への国内旅行予約状況が昨年に比べ171.6%も増加しているようです。
岩手県陸前高田市や宮城県南三陸町、気仙沼市などでは「震災語り部」や「沿岸語り部ガイド」などによる、観光と被災地案内を組み合わせた取り組みが行われています。通過するバスや車の窓から眺めるというだけでも意味あることだと思いますが(この場合は被災地での宿泊飲食お土産購入の方を充実させていただきたいですね)、実際に被災された方による震災当時の経験談や現在の復興状況を聞くことは、そこでしか経験できない貴重な時間となります。
「復興市」や「仮設商店街」も各地にオープンしています。
東北地方、特に被災地周辺へ旅行者が増えることによる地元観光需要や消費される金額の増加、ショッピングサイトを通じて被災地物産の購入増加などは、誰もが可能な復旧復興につながる大切な支援であり、今後も必要とされていることです。
しかしこれらは一時的な「震災特需」と言えます。
気仙沼市の主要産業の1つである漁業は、漁船を始め港湾設備や水産加工施設、周辺地域のインフラなどの被害により多大なダメージを受けました。テレビや新聞報道などはそういう「重要産業」に目を向けたものが多く、「被災地で初の水揚げ」「被災後初セリ」などが大々的に報じられます。
そんな中で我々が忘れてはならないのは、町には飲食店も、理髪店も、本屋さんも、パン屋さんも、酒屋さんも、八百屋さんも、魚屋さんも、様々商品を扱う小売店などがたくさんあるということです。
震災から一年が過ぎ、被害を乗り越え、再開したお店も多くあります。「特需」の恩恵を受けられるのは一時だけです。ネット通販で販路を補充できる業種も限られています。
一番大切なのはこれから、お店を再開した後のことです。
町の多くの商店にとって、震災によって失われたのは店舗だけではありません。最も多きな損失は「地元のお客さん」です。常連さんのような、地元に住む方々による需要が不可欠なのです。

2012-4-1_12:51
津波が天井まで達した理髪店。
知り合いの理髪店から散髪椅子を譲り受け早い時期から営業を再開しました。今も洗髪台の蛇口の付け根にこびり付いた泥が完全に取れないそうです。隣の自宅は掃除をするたびにどこからか砂や乾いた泥がパラパラと落ちてくると言います。
付近の住民も少なくなり、遠くから足を運んでくれる常連さんもいるけれども、やはり今まで来てくれたお客様がとても減ってしまったそうです。

2012-3-7_15:47

2012-3-31_13:35
その理髪店の向かい側にあった喫茶店。
今はもうその場所にはありませんが、復興小町田谷という仮設商店街に場所を移して営業を始めています。瓦礫の中から見つかった、泥が付着した今までのメニューと同じレイアウトで、新しいメニューを作り直しました。
仕事をするのが一番の生きがいだと、店主の齋藤さんは仰っていました。
店の名前はエスポアールと言います。フランス語で「希望」という意味です。
2軒とも、現在営業中です。

2012-3-7_16:25
「カットハウスよしだ」
場所 宮城県気仙沼市南郷
時間 8:00~18:00
定休 毎週月曜、第三日曜
「喫茶エスポアール」
場所 気仙沼市田谷11-1
連絡先 0226-23-8666
時間 10:00~22:00
/* ----- 気仙沼 - 宮城 - 2012 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2012-04-26 22:21
| 写真・東日本大震災

