2012年 08月 15日
PHOTO REPORT ~ ナデシコの花 ~ 七ヶ浜@宮城 |

2012-7-26_8:33
昨晩遅くまで降っていた雨が、太陽が高く昇るにつれてどんどん蒸発していくのが目に見えるような、ねっとりと蒸し暑い朝だった。
まだ8時頃で、空の7割ほどを占める雲に太陽の光のほとんどが遮られているのに、ちょっと歩いただけで身体のあちこちからじんわりと汗が滲み出してくるのが分かった。
やっと梅雨が開けて本格的に夏空に切り替わろうとしている時期だから、まだ8時ではなくてもう8時と言うべきなのかもしれない。雨粒を付けたままの野菜の葉や畑の土から、確実に暑い一日になりそうなにおいがした。

野球場の隣に作られた畑には、ナスやトマト、キュウリ、ネギ、サツマイモなど様々な野菜が作られている。
おばあさんが一人、野菜に水をあげていた。
まだこの畑ができたばかりの頃、他の区画にせんこうするようにいち早くネギが一列に植わっていた場所だ。
てっきり買ってきたネギを保存のために挿しているのだと思っていたのだが、聞いてみると自分の別の畑から植え替えたということだった。
「この上の方にある(七中の辺りか)娘の家に畑があって、そこから持ってきた。以前は菖蒲田の自分の家からそこまで通っていたから、今は半分くらいの距離になって楽になった。この畑は今の家(仮設住宅)のすぐそばだからもっと楽だ」
そう言っておばあさんは笑った。
「米ナスを初めて作ってみたら、これが柔らかくて美味しくてね~」
丸々と膨らんだ大きなナスを見せてくれた。他にもオクラの苗も初めて植えてみたそうだ。空いている畝にはお盆が過ぎたら大根を植えるという。
「家にも近いし、いろいろ育てる楽しみがあっていいですね」と言うと、
「本当にいいものを作ってくれた。みんなも毎日水やりとかしていて、楽しそうだ。隣の若い女の人は初めて野菜を作るらしいから、植え方とか教えてあげているよ」
そう言って、隣の畑に作られたでこぼこしている畝に並んでいる小さな苗を指差した。サツマイモだそうだ。

入り口近くにある、そのおばあさんの畑の隅に少しだけ花が植えられていた。
花火のように丸く広がったナデシコの花と、赤いカーネーションだ。
「カーネーションは母の日にもらったやつ。ナデシコはほとけさんに上げるの」
畑に咲く花は、亡くなった旦那さんのための花だったんですね。
少しづつ雲が消えていて、夏の青空が広がり始めていた。
お盆が過ぎ、そろそろ大根の種を蒔く頃になりましたね。
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/* ----- 七ヶ浜町 - 宮城 - 2012 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2012-08-15 21:58
| 写真・東日本大震災

