2012年 09月 14日
PHOTO REPORT ~ 八幡平の不思議 ~ 安比@岩手 |

2012-6-30_17:30
松尾鉱山跡や松川地熱発電所のある岩手県八幡平。
スキー場で有名な安比高原の近くに、「ブナの二次林」というブナの森があります。
まっすぐに伸びたブナの木が整然と幾重にも並んでいますが、適度に間隔があいているので空からの木漏れ日が地表を照らすので、森とはいえ明るく清々しい雰囲気です。


今から80年ほど前、このあたりにあったブナ林は木炭や漆器の材料にするためにほとんど全ての木が伐採されます。
手鋸では切り倒すことが出来なかった大木のほか、1haに1本くらいの割合でブナの木が残されたそうです。
しかしその後、残されたブナの木から落ちた種が芽を出し、時間をかけて大きく成長していきました。幼木の成長を妨げるような下草も、当時放牧されていた牛がきれいに食べてくれました。
そして80年後の現在、私たちはこの場所で再びブナの森を見ることができるようになりました。

二次林とは、噴火や台風などの自然災害や人の手による伐採で一度失われてしまい、その後自然に再生した森林のことをいいます。
安比のブナの二次林の広さは100ha。
東京ディズニーランドとディズニーシーを合わせた広さと同じです。
随分広いんだなあと感心したのですが、安比高原スキー場は282haもあるのだそうです。
なんだか複雑な気分です・・・。

八幡平には、
自然を犠牲にしながら産業に貢献した「松尾鉱山」、
人の手により失われ、再び復活した「ブナ林」、
再生可能エネルギー発電施設の「松川地熱発電所」、
という、過去と現在と未来の象徴のような3つの場所が揃っています。
他にもこんな場所がまだまだあるのかもしれませんね。

/* ----- 安比 - 岩手 - 2012 - Nikon D700 ----- */
by kidai_y
| 2012-09-14 23:21
| 写真:日本

