2007年 02月 15日
カオピャック |
ラオスの主食はもち米らしい。
もち米のことは「カオニャオ」と言う。
「カオピャック」は、日本のうどんにそっくり。
気持ちモチモチの太目の麺に、ほんのりとろみが付いている。味付けはあっさり塩ラーメン?
1、2、3枚目
ルアンパバーンのカオピャック屋。
手書きの日本語の看板があった。店のおっさんはちょっと愛想が悪い。ぶっきらぼうな感じ。
でも味はうまい。ゆでた鶏肉と、もやし、ねぎ。通はこれに生卵を落としたものを注文するらしい。もちろんメニューにも「タマゴ付き」とある。
日が暮れ行く通りを眺めながら、ラオスペプシとともに、少し早めの夕食。というか、おやつ。
4,5枚目
バンビエンでの朝食。
「カオピャック」と言うとたいがい通じるのに味をしめ、ここでも注文。
作っているのもおばさん、お客もおばさん。
ゆで過ぎなのか、この店の基本なのか、すこし麺が柔らかめ。軽く炒めた空心菜。
僕のスープはこれくらいの色。前のおばさんのスープは真っ赤。赤くて辛いものは(一味唐辛子とか唐辛子ソース)自分で好きなだけ入れることができる。
付け合せの野菜。何度も繰り返すが、ミントの葉は入れないほうがよいと思う。
6枚目
ビエンチャンの夕食。
「カオピャック・ガイ(鳥肉)」
バンビエンからバスでビエンチャンに到着し、宿を探して歩き回るがなぜかどこも満室。20キロ近い荷物がとても重い。日は暮れて真っ暗。まずい。
ふと目を引く派手な中華料理屋のネオン。5階建てくらいのマンションの1階が中華料理屋で、よく見ると上が宿になっているらしい。さっきは怪しげで素通りしたのだが、もうえり好みはしていられない。同じように宿を探しているヨーロッパ人のお姉ちゃん達と、中年カップル旅行者も同じような心境で怪しげな宿の方へ向かっていた。
独特の英語をしゃべる、塩沢トキ(もしくはアジアの黒柳徹子)のような、メガネに変な柄のワンピースを着たおばさんが対応してくれた。「なんかしらんが、昨日今日は客が多いわ~」と言いながら、どんどん僕らを空いている部屋にあてがっていく。
宿というか、ふつうのアパートか学生寮のような建物だった。
僕の部屋は前の客が出てってからほとんどそのままになっているようで、おばちゃんは「シーツがくちゃくちゃだからすぐ取り替えるから待っててや~」と言って出て行き、すぐに戻ってきてシーツを手早く取り替え、今度はトイレを見て「トイレットペーパー持って行ってもうたんか、しょうがないな~」と言って出て行き、新しいトイレットペーパーを持って戻ってきた。
チェックインするために下の階の事務所に行ったら、今度は典型的な商売上手なアジアの金持ちおばさんみたいな女性がいて(壁には写真館で取った自分の写真が何枚も飾られていた)、「一泊4ドル、鍵のデポジットとして2ドル、これは出るとき返すからね」と、メモ用紙に金額を書いて渡された。もちろんパスポート番号記入など一切なし。
事務所を出るとさっきのおばさんに、「水はサービスだから持って行きなさい」と、廊下に置かれている冷蔵庫を開けて、「冷たいのがいい?これにしなさい」と勝手に赤い水筒をくれた。このまま夕食を食べに外に出るつもりだったのに、僕は赤い水筒を持って一旦部屋に戻ることになってしまった。
どうにか宿も決まり、近くの食堂へ行くと、バンビエンの宿で少し一緒になったタイ人カップルがいた。
彼らとはバンビエンで泊まった宿で、ビエンチャン行きのバスを待っている時に出会った。きっかけは同じ宿に泊まっていたらしい日本人の兄ちゃんに、「一緒にバレーやろう!」と誘われたから。
なんでバレー?そこにネットとボールがあるから?などと思いつつも、一緒にバレーを。でもみんな下手。誘った本人もバレーはやったことがないみたいだ。
なんだかやたらとフレンドリーでテンションの高い彼、東京でホストをしているらしい。なるほど。彼のテンションはともかく、中学生レベルの英語で堂々としゃべって、通りすがりの宿泊客といきなり会話していたのを見て、やっぱり外国語でのコミュニケーションは「勢い」が大事なんだなあと感心させられた。
僕はタイ料理もラオス料理も、特にこんな食堂や屋台で食べる汁ソバやごはんものは同じだなあと思って食べていたのだが、日本語が少しできる彼女によるとラオス料理はまずいらしい。違いが分からない・・・。
彼女の方が、追加で焼き飯みたいなものを注文し、僕も一緒にどうぞということになった。しかしどうやら彼女の口に合わないらしく、結局僕がほとんど食べた。たしかにいまいちな味だったのだが、もったいないし。ちなみに、彼氏のほうはスウェーデンからの帰国子女のようで、西洋の血が混じっているらしくエキゾチックな顔立ち。彼女は日本人にもいるような顔立ち。2人ともタイ人なのに、英語で会話をしていた。大変だ。
ミスラオスコンテストみたいなポスターが壁にかかっていて、候補者と思われる女性の顔写真が20ほど並んでいた。それを見ながら3人でどの人がきれいか、ということになった。正直言ってどの人も「・・・」な感じだった。彼らも同じらしかったが、敢えて選んだ女性は3人とも同じ人だった。
7、8枚目
ビエンチャンの朝食。
「カオピャック・ムー(牛肉)」
昨晩と同じ食堂と思って入ったのだが、テーブルの配置が少し違うし、なによりミスラオスのポスターがない。店先の調理場にいた、キレイにお化粧をしたお姉さんが片言の日本語をしゃべっていた。昨晩はラオス語しかしゃべられない違うお姉さんが調理をしていたので、この人は朝番の人なんだと思っていた。食べ終わって店を出て初めて同じような店が隣り合わせに並んでいることに気付いた。
昨晩こっちの店に入っていたら、あのタイ人カップルには出会わなかったんだなあと、不思議な出会いに感動した。
旅をしていると、こんな偶然に遭うことがある。
by kidai_y
| 2007-02-15 23:53
| 食べ物:アジア