2007年 09月 15日
旅文 02-02 「風邪のカトマンズ 2日目」 |
部屋をシェアしているオリグチ君は、父から借りてきたという少し古めのマニュアルカメラを持っていた。絞りが開放から動かず、ピント調整もできない(固定された一定の距離でしかピントが合わない)壊れた50mmレンズが付いていた。マニュアルカメラの使い方もよく分かっていないらしく、カトマンズ行きの飛行機の中で僕が教えてあげて、ようやくレンズに問題があることに気が付いたようだった。
部屋でおとなしく寝ているとオリグチ君が外から戻ってきた。24枚撮りフィルムを入れていたのに36回もシャッターが切れたと言って、うれしそうに近くの写真屋へ現像しに出かけた。うとうとしていた僕は、適当に返事をしてまた眠ってしまった。
夕方戻ってきた彼は、えらくがっかりしていた。やっぱり24枚しか撮れていなかったらしい。オリグチ君、君のカメラはレンズに問題があるだけじゃなくカメラ本体も壊れているようだ、という気力もなくまた眠りに落ちた。

by kidai_y
| 2007-09-15 23:59

